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谷郁雄『どれも特別な一日』

 ご無沙汰しております。
 来年春以降に出るぼこぼこ出る単著やら共著やらの単行本の仕事が次々に襲ってきて、スケジュール的に死にそうになっていました。
 やっとブログを書く(ブログに逃げるとも言う)くらいの余裕ができた…という感じです。
 こちらについての詳細な情報は、2月半ばくらいから少しずつ出していけるかと思いますので(…はず)、今しばらくお待ちください。

 さて、最近はすっかり献本して頂いた本の感想ブログみたいになっていますが、
 今回は谷郁雄さん著、後藤グミさん絵の『どれも特別な一日』(雷鳥社、2012.12)です。

 実は、お二方とはまったく面識がなく、編集者の方から頂いた本。
 谷郁雄さんは、リリー・フランキーさんが写真を撮られていた『無用のかがやき』を覗いたことがあったなあ…とか、後藤グミさんといえばEテレの『できたできたできた』だよなあ、とか…本当にそれくらいしか存じ上げなかったので大変恐縮なのですが、その分だけ率直な感想が書けるかな、とも思います(笑)

 少々長い上、真面目に書くと文体が変わるというのが本ブログのお約束…ということで、興味あおありの方は、続きをお読みくださいましたら幸いです。
 やはり詩は、どんなに読んでも根拠が希薄なので難しいですね…もしかしたら、作者の谷郁雄さんには、全然違うと怒られてしまうかもしれませんが。ひとつの読みとして、ご容赦ください。

 2012年の更新は、今回が最後になるかと存じます。
 今年一年、どうもありがとうございました。
 また来年も、よろしくお願いいたします。
 それでは、よいお年を!

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渡辺望『国家論 石原慎太郎と江藤淳。「敗戦」がもたらしたもの』

大学時代に所属していたサークルの先輩にあたる渡辺望さんから、御著書を頂きました。
国家論 石原慎太郎と江藤淳。「敗戦」がもたらしたもの』です。
せっかくなので、書評など。

例によって長い上、失礼があってもいけないので文体を変えております。
しかも、今回のような内容を私は酒の席などでもめったに口にしないので、
驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

ですから、もし興味がおありの方がいらっしゃいましたら、下の続きよりお付き合いください。

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五野井郁夫『「デモ」とは何か 変貌する直接民主主義』

友人から頂いた本のご紹介。『「デモ」とは何か―変貌する直接民主主義 (NHKブックス No.1190)』です。
彼とは大学に入学した直後からの付き合いなので、もう14年くらいになります。

政治の方面には疎いもので、あまり込み入ったことも書けないのですが、
内容は、「脱原発」の問題と絡め、日本における「デモ」のあり方について
歴史から照射するかたちで現代に目を向けたもの…といったところでしょうか。

個人としての研究スタンスの問題ともかかわるのですが、
論を立てるときに「なぜ~」というかたちで問題設定をしてしまう人が、現在でも非常に多いように思います。
けれども、「なぜ」という問いかけが求めるのは「真相」であり「真理」であるわけで、
そんな問題設定で出てきた答えというのが本当に「真」なるものだとは思えないし、
また、答えが出てしまった瞬間、それがたとえ「真」なるものでなかったとしても、
そこで満足して思考停止してしまうように思います。

特に原発の問題に関しては、なぜ原発を作ったのか、
なぜ原発事故は起きたのか…等々のことを論じても、
そこから得られる答えというのは非常に表層的で、より大きな問題を取り逃がしてしまっています。

ですから、論を立てるときに必要なのは、問題としたいことがらがあるとき、
そこで何が起きていた/起きているのか、そこで何が問題となっているのかという思考であり、
そうすることで初めて、何をすれば問題が乗り越えられるのかが見えてくるのではないかと思うわけです。
「Why」の思考ではなく、「What」の思考ですね。

その意味でこの本は、『「デモ」とは何か』という標題を持っているのですが、
実際には(大正デモクラシーからを概説した上で)1980年代から3.11以降の社会において、
「デモ」という現象をめぐり何が起きていた/起きているのかということを、
具体的な言説や資料をもとに明らかにしようとするものです。

ですから、NHKブックスという一般向けの書籍から出ているにもかかわらず、
手続きとしては非常に研究者としての彼の真摯なあり方が出ているというか、
友人としてあえてひと言ツッコミを入れるなら、これ研究書じゃん! という。

あ、でも、序章で丸山眞男を引用していることからも分かるのですが、
このツッコミは怒られるかもしれませんね…
私としては、研究・論考はもっと現代社会とコミットしていくべきだし、
また、朝生知識人みたいに上からものを言うのではなく、
一人の人間としての地平からおこなうべきだと思っているので、このツッコミはありなのですが。

そして読んでいるうち、14年前に彼と初めて出会った直後に、
巻原発の建設反対運動について話したことを思い出しました。
そういう意味で、五野井くんの問題意識は、少しずつ変容しつつも筋が通っているように思います。

正直なところ、当時の巻町の状況を知っている身として、
3.11以降急に、本書で触れられているような問題に入ってきた方たちの言説には、
少なからず違和感を感じています。

その意味では、民主主義という観点からずっとこの問題に取り組んできた彼が書いたことに、
この本の意味があるのではないでしょうか。

乱文失礼しました。
プロフィール

大橋崇行

Author:大橋崇行
文学、ライトノベルなどなどについて、徒然にかいています。
プロフィールの詳細やコンタクトにつきましては、個人HP(→「泉月亭」)をご覧下さい。

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